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電気錠と電子錠の違い

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2021.4.14

電気錠と電子錠って似ているけど何が違うの?

昨今、非接触の波は玄関の鍵のキーレス化(電気錠・電子錠)の普及に一役買っているようです。オフィスビルや病院、ホテルをはじめ、マンションなど集合住宅でも最近はよく目にする光景となっていますが、一般住宅では、まだまだシリンダーに鍵を差し込むタイプが多く見受けられます。今回はそんな電気錠や電子錠についてフォーカスしてみたいと思います。

電気錠と電子錠の違い

電気錠と電子錠の違い

電気錠と電子錠はキーレスと呼ばれており、文字通り鍵(キー)のいらない(レス)錠前システムのことです。電気錠・電子錠ともに、電気の力を使ってドアを施解錠する機構を組み込んだ錠前システムになっています。
両者の違いは、電気錠は電気配線を使用して給電する錠前であるのに対し、電子錠は電気配線することがなく、一般的な電池を使った錠前になります。

電気錠、電子錠のメリットとデメリット

電気錠、電子錠のメリットとデメリット

同じ電気の力で駆動する電気錠と電子錠ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

電子錠のメリットとデメリット

電池を使う電子錠のメリットは、電気工事が不要という点です。簡単に取り付けることが可能で、テンキー式や非接触式、カード式など種類やバリエーションも豊富です。

一方デメリットとしては、使用している電池が切れた場合、施解錠の操作ができなくなってしまうことです。電池が切れて電子錠が使用できなくなったことを想定し、物理キーでの施解錠ができる機種や、市販の電池を使って一時的に電気を給電し解錠ができる機種などもあります。

電気錠のメリットとデメリット

電気錠のメリットは、電気配線を通じて電気が供給されるため、電子錠のような電池切れの心配がない点です。また、入退室管理やIoTと連動できるものなど、高性能なタイプの製品が多いことも挙げられます。

一方デメリットは、電気の供給がなければ施解錠できないという点です。例えば停電や断線など給電が切れると施解錠できなくなり利便性が大きく低下する恐れがあります。 電気錠の中には、停電時に備え、施錠・解錠を選択できる機能を備えたタイプもあるため、導入の際は非常時のケースに有効的な製品も検討するのが良いでしょう。 また、電気錠は基本的に水の侵入には弱く、防水性は低いため雨がかかる屋外にはおすすめできません。

電気錠、電子錠の防犯性能とは

電気錠、電子錠の防犯性能とは

電気錠や電子錠の比較の以前に、両者の大きなメリットを忘れてはなりません。それは優れた防犯性能です。一般的な鍵と比較すると、例えば暗証番号やテンキーといったキーレスの電気錠や電子錠は、鍵を持つという行為がなく、落としたり無くしたり、コピーを取られる心配が低減されるでしょう。

万が一、盗み見、あるいはご自身で忘れた場合も再設定が可能です。管理会社様やオーナー様においては、管理物件の借主が入れ替わった際も鍵を取り換える必要がなく、運用効率の向上が図れます。そのような設備を導入することで物件価値を高める一つの手段にもなることでしょう。

キーレス化は、侵入窃盗の上位に挙げられるピッキングやサムターン回しなどの犯罪行為にも有効といえます。しかし、侵入窃盗犯は人出の少ない時間帯・夜間、人目が通りにくい場所など、ターゲットや周辺環境を十分に調査するようです。キーレスだからといって絶対に安心だと過信するのはやめましょう。資産や生命を守るためには日頃の防犯意識が最も大切といえます。

電気錠と電子錠の導入は、専門のプロに相談を

電気錠と電子錠の導入は、専門のプロに相談を

電気錠と電子錠はどちらも一長一短といえます。
一概に導入するといっても、導入場所により利用者の数や施解錠の頻度も変わりますし、どのような使い方や運用・管理方法を行っていくのかなど多岐に渡ります。また防犯観点や建物の美観も考慮されることと思います。さらには専門的な技術・知識も必要になることから、導入を検討している場合は、専門のプロに相談することをおすすめします。

「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。
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